ACcess -操-
僕と始まり
- 水野 翔
僕たちは食堂に着いた。
色んな学部から来ているので、たくさん人がいた。
お昼のラッシュの時間はさながら戦争だ。
宮田は僕に彼の荷物を全部押しつけた。
「よっしゃー!飯食うぞ!
ちょっと、俺のためにいつもの指定席とっといてちょうだいませ!」
そういうとテンションの高い宮田は走って食券を買いに走った。
「めんどくさいなぁ…。」
と言いつつ、ちょうど日の当たらない窓際の席に向かった。
いつもの席はだいたい空いている。
その指定席は柱で隠れていて、通路とトイレと手洗い場の近くで、校舎の陰でちょうど日の当たらない陰気なポジションなのだ。
そりゃそんな所に、華やかな女の子や男の子が座るわけがない。
というか、ちょっと暗めな場所に誰も座りたがらないのは当たり前…。
どうしても座りたい!という老人思考の僕ら以外は。
逆に言えば、ここは秘密基地状態だった。
ニヤつきながら宮田は近付いてきた。
「今日は金ねーのに、マジ豪華だから。
から揚げ定食にミニうどんだかんね。
あと炭酸飲料~っ!」
僕の弁当を侮辱したいようだ。
そしてコーラの缶をいい音を立てて開けた。
「つか、和食だよっ?」
そうツッこんだのだが無視された。
「和食と炭酸が合はずがない!」
という宮田論を先週聞いたような気がして反論したのだが、本人はもう忘れたようだ。
出来立てとは言えない、温かい弁当を僕は口に運んだ。
色んな学部から来ているので、たくさん人がいた。
お昼のラッシュの時間はさながら戦争だ。
宮田は僕に彼の荷物を全部押しつけた。
「よっしゃー!飯食うぞ!
ちょっと、俺のためにいつもの指定席とっといてちょうだいませ!」
そういうとテンションの高い宮田は走って食券を買いに走った。
「めんどくさいなぁ…。」
と言いつつ、ちょうど日の当たらない窓際の席に向かった。
いつもの席はだいたい空いている。
その指定席は柱で隠れていて、通路とトイレと手洗い場の近くで、校舎の陰でちょうど日の当たらない陰気なポジションなのだ。
そりゃそんな所に、華やかな女の子や男の子が座るわけがない。
というか、ちょっと暗めな場所に誰も座りたがらないのは当たり前…。
どうしても座りたい!という老人思考の僕ら以外は。
逆に言えば、ここは秘密基地状態だった。
ニヤつきながら宮田は近付いてきた。
「今日は金ねーのに、マジ豪華だから。
から揚げ定食にミニうどんだかんね。
あと炭酸飲料~っ!」
僕の弁当を侮辱したいようだ。
そしてコーラの缶をいい音を立てて開けた。
「つか、和食だよっ?」
そうツッこんだのだが無視された。
「和食と炭酸が合はずがない!」
という宮田論を先週聞いたような気がして反論したのだが、本人はもう忘れたようだ。
出来立てとは言えない、温かい弁当を僕は口に運んだ。