大好きだから...


視線を空に移した彼は

「俺ずーっと入院してるんだけど、ここの広場はお気に入りでさ。」

『空気が新鮮って言うかね!!』


「そうそう!!何も考えなくて良いし。」

彼の顔が下を向いた。
その目には悲しさがあったように見えた。


『...そうかもね。』


雲が出てきて強い風が吹いてきた。


『寒くない?風強いよ...』
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