大好きだから...
今から7ヵ月前の事。
高校に入学して初めての体育祭が近づき私は落ち込んでいた。
『はぁ...』
「どうした??真波。
溜め息なんて似合わないよ??」
高校で初めてできた友達、美緒と教室で話していた。
『美緒はいいよ??
陸上ずっとやってるんだから。私なんか...』
「なに、体育祭のこと??」
首を前に揺らした。
『わたしに運動神経あると思う??』
「...運動じゃなくて音楽に神経使ってるんじゃ??」
私は美緒と違って文化系で吹奏楽をずっとやっている。
『かもしれないね。笑』
「安藤さん!!」
私の名を呼ぶ声がした。
この声の主は担任の先生だった。