大好きだから...
「真波さんの話し相手にでもなってなさい♪」
と言って部屋を出て行った。
私と男の人。
凄く気まずい雰囲気。
「あっ、あの...村田です。」
首に下げている名札を見せてきた。
『あっ…どうも。』
村田という医者は軽く礼して私のベッドの横にある小さな丸い椅子に腰をかけた。
「大丈夫??いきなり倒れたって聞いたけど。」
私走ってる途中に...
あの時を思い出した。
『あ...私倒れたのか。よかったぁー!!』
「えっ!?...なんで??」
『もうちょっとで体育祭があって...。練習とかしなくて済んじゃう!!』
「僕、体育祭とか好きだったな。」