ずっと、好きでした。
あの日 ─出会い─
「なぁ、あの15番.
めっちゃかわいくて
めっちゃ上手いな!!」
眠ってる昌を
揺さぶりながら話しかけるのは、
同じバスケ部の信太郎だった。
信太郎とは、
小学校から今まで
ずっとバスケ部仲間であり親友。
『…うん。そうだね……』
俺はめんどくさそうに言って、また眠り続けた。
バスケはそんなに好きじゃない。
信太郎に誘われてやってるだけ。
ただの暇潰し。
今まで、そうゆう気持ちで
バスケをやってきた。
「あぁ〜
あの15番のチーム、
負けちゃったよ↓」
どうやら、女子の試合は終わったみたいだ。
『次の次の次が、俺らの試合……』
「俺、15番と友達になりたい!!」
いきなり信太郎が
言い出した。