恋愛事情
「芽依!!!!」
「ちょっと君、勝手に家に入るな!!」
男が俺に言う
勝手に家に入るなだと
ふざけんな
俺の中で何かがキレた
「うっせーんだよ。
アンタら芽依の親?」
「そうよ。私達がその子の親よ」
女が答えた
コイツらが
芽依を苦しめている奴らか
「芽依を引き取りたくないんでしたよね?
なら俺に彼女を下さい」
いつもの営業スマイルで話す
「何言ってるんだ!」
「お金が欲しいならいくらでもあげますよ」
芽依の為なら何千万
何億でも出す
「お金なんかいいわ。
それよりその子を引き取るって話だけど……
別にそんな子いらないから」
俺は苛立ちを何とか押さえ芽依を抱え
近くに呼んだタクシーに乗り病院へ急いだ
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