恋愛事情



「ごめん……なさい。
全然分からない………」


ガラッ


病室に入って来たのは舜だった


「優詩、来い」

俺は舜と一緒に廊下に出た

「芽依、何で俺だけわかってないんだよ」

「あの子が血を流す時優詩の事を考えたんじゃないかと思う」

「ハァ?」


俺の事思って記憶無くすって何だよ


「人は強く願っているからこそ、
強い衝撃を受けた時
願った思いだけすっぽりと抜けてしまう」




つまり
芽依は頭から血を流す時
俺の事を考えていた

そして

記憶が抜けた







.
< 57 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop