紅龍 ―1―
「―…。」
わぁお。WAO。
カ・ラ・フ・ルゥ。
赤、青、黄色
教室はカラフル頭の皆さんで色とりどりだった。
にしても、相変わらず目線が痛いぜ。
あっちゃんからの目線も―…
「おぃ、さっさと自己紹介しろ。」
あー、俺に上から目線?
まっ"先生"だし仕方ないか…
「あぁ、えーと黒瀬蓮だ。」
あっ、名前は一様偽名なわけさ。
蘭ってばれるし。
てか、れんって格好よくねぇか?
自分では気にってんの。
「んじゃ、ら…蓮の席はぁ…窓際の後ろ―…」
おぉ、よっしゃ♪
めちゃいい場所じゃんか!!
流石あっちゃん。
分かってる♪
「から2番目ね。」
うん、さっきの撤回。
早速自分の席に行こうとしていた俺に空耳だろうか?何か聞こえた。
ここは流れてきに1番後ろだろ?
つーか、絶対後ろだろ?
後ろだよな?
「空いてるのはそこだけだし。」
私の心を読んだか、あっちゃんが理由を述べた。
はぁ?そんなの1番後ろの奴前にさせればいいだろ?
あっちゃんがさせないなら俺がさせる。
絶対ぇ1番後ろ!!!
後ろを手に入れる。