紅龍 ―１―

レンの正体

＊



その後、レンが何処かに電話をかけたと思ったら数分して黒の高級車が俺たちの目の前に止まった。


するとレンは素早く架可を助手席に乗せて俺を見て


｢乗って？｣



と言った。


瞬間的に俺の顔が赤く染まったのは言うまでもない。

そんな俺はその赤い顔を見られたくなくて俯いたまま動けず…。




それが数分たって最終的に動けない俺はにレンに腕を引かれ一緒に後ろに乗った。



｢うぉ!!｣


高級車のソファーはフカフカで思わず歓声を上げてしまった俺。


そんな俺を見て笑うレンにまた顔が赤く染まる。





さっきから俺はおかしいらしい。