紅龍 ―1―



失礼します。




と礼儀よくノックをして入る。


見慣れた景色。


その景色の中に懐かしい二人もいる。


「早かったな。その怪我…大丈夫かい?」


先に口を開いたのは親父で、それに続くように懐かしい


「久しぶり。」


と言う隼人の声が聞こえた。


私は二人に


「ただいま帰りました。」

と返し、リュウと席につく。



「では話を始めよう。」



それを確認した親父の言葉を合図に話が始まる。




そう、私は今日話をするためにここに来た。親父に頼んで隼人と3人で。


まさか本当に隼人が来るとは思わなかったがきっと隼人にも考えがあるのだろう。



あれから1年。




また隼人と会えた―…。










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