紅龍 ―1―
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話の進行は大体を親父がする。

それは昔からの暗黙のルールだ。


「ではまずは蘭。隼人君が二人で話をしたいらしい。隣の部屋に行っておいで。…リュウ君は私と話さないか?」


今日の1番はどうやら移動らしい。

親父の進行に逆らう気はない。


しかし問題はリュウだ。


私はリュウに確認をとるためリュウを見た。


それに気付いたリュウは口パクで"いいよ"と言ってくれたため、「また後で。」と言って私達は部屋を出た。


部屋は隣。


その部屋はお客様ようの部屋だったため、あるのはテーブルとソファーだけ。


私達はお互いに向き合うようにソファーに腰を下ろした。





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