紅龍 ―1―


私に理由など意味を持たないのだよ。



「おぃ、そこどけ。」


"俺の"席に座っている青髪に殺気だしながら言い放つ。


教室が静まりかえってるのなんか気にしねぇ。

あっちゃんがやっちまったなんて顔してるのもどおでもいい。


こっちはキレてんだよ。


「あぁ"?」


ふんっ、青髪め殺気には殺気で返してくるか…おもしろい。


「どけ。」


紅龍元総長の殺気見してやるよ。

睨み付け、どす黒い声を放つ。

制服でも迫力は少しは出る。


「―…っ。」


席を立ったかと思えば前に移動させる青髪。


「「「「―…」」」」


「♪」



勝った。


ちょろいな―…




にしても、後であっちゃんと兄貴に怒られるかな?


いきなり殺気だしちゃったし…



皆さんドン引きだし?




放課後は逃げるか―…







俺は1人放課後どう兄貴たちから逃げるか考える事に忙しく青髪のことなんかすぐ忘れた。





< 11 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop