紅龍 ―1―
隼人side


蘭が青虎に入っている…


正直聞いてショックだった。でも、それは俺が待たせたから。蘭を責める事はできない。


そう心で唱え、俺はある提案を出した。


"俺が奥羽高校に転校する"



掛けみたいなものだったが案の定、蘭は大喜び。その笑顔に負けた叔父さんも承知してくれた。



これで学校の日も蘭を守れる!!!



こんな可愛い蘭を男どもに預けられるか!!!!



心の中でガッツポーズをしたのは言うまでもない。




そしてその後、俺の転入の話を少しして叔父さんが蘭と二人で話したいらしいので、俺と龍?は席を外した。



またあの部屋へと向かう。



さっきまで蘭と一緒だったのに今は龍かよ―… 





俺のテンションは下がるばかりだった。




何で蘭じゃないの―…



「蘭―…。」


せっかく久しぶりに会ったのに…


小さく俺は蘭の名前を呼んだ。







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