紅龍 ―1―


そんな龍の並べた言葉の中の"蘭"、"首"、"キスマーク"、"隼人"で俺のテンションは上がる。


「あぁ、やったの俺だよ。蘭は…―俺のだから。」



俺のだから。を強調して言う俺は根っからのいじめっ子だと思う。


「隼人さんは―…ランの?」

「彼氏?ってききたいの?」

そんな俺のいじめっ子スイッチが入る。

「龍は蘭がすきなの?」


「いや、好きとかじゃなくて憧れ?」


「憧れって好きって言わないの?」



「えっ、いや隼人?」


「言わないの?」


「……――――。」



どんどんに小さくなる龍にどんどん責める俺。



最終的には龍が可哀想と言う事で優しい俺からひいた。



そしてタイミングのいい蘭と叔父さんが部屋に入ってきた。


入ってきた瞬間、蘭は龍をみて「どうしたの?」って聞いてきたけど俺は「まぁ、そっとしといてやれ。」とテキトーに答えてやった。




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