紅龍 ―1―
蘭side
……バァン――――!!!
屋上の扉を勢いよく開ける。
さっきあった兄ちゃんからの電話。
"桜さんと京花ちゃんが拉致られた。"
母さんと京花があぶねぇ―…
「蘭!?」
「ラン?」
「ランちゃん。」
以下省略。
いきなりの俺の行動に驚いただろう屋上にいる青虎の皆さんがつい最近、知った俺の本当の名前を呼んだ。
俺はみんなに女とだけ告げたのだ。
まだ紅花だとは言えなかった。
でもそれからも皆は普通に接してくれていた。
……―って今はそれどころじゃねぇ。
俺は
「用事できた―…早退する!!!」
とだけ言って屋上をあとにした。
その後、
「追い掛けろ―…。」
リュウの言葉が静まり返った屋上に響いた事なんて知らない。
俺はただひたすらに思い当たる場所に向かった。
……バァン――――!!!
屋上の扉を勢いよく開ける。
さっきあった兄ちゃんからの電話。
"桜さんと京花ちゃんが拉致られた。"
母さんと京花があぶねぇ―…
「蘭!?」
「ラン?」
「ランちゃん。」
以下省略。
いきなりの俺の行動に驚いただろう屋上にいる青虎の皆さんがつい最近、知った俺の本当の名前を呼んだ。
俺はみんなに女とだけ告げたのだ。
まだ紅花だとは言えなかった。
でもそれからも皆は普通に接してくれていた。
……―って今はそれどころじゃねぇ。
俺は
「用事できた―…早退する!!!」
とだけ言って屋上をあとにした。
その後、
「追い掛けろ―…。」
リュウの言葉が静まり返った屋上に響いた事なんて知らない。
俺はただひたすらに思い当たる場所に向かった。