紅龍 ―1―





「おかえりなさいませ。」




「「「おわぁぁ!!!たぁだいまぁ。」」」


「「ただいま♪」」


「馬鹿だ…」



「た…ただいま。」



「………。」




整列して挨拶するお手伝いさん。





「こちらにどうぞ。」



「「「されちゃいますぅぅ」」」

「あっども。」



「「ゆっくりしてね♪」」



「私は自分の部屋でいぃ。」


「「疲れる。」」



馬鹿を部屋に招く執事さん。







「ケーキでもどうぞ?」



「「「いただきます!!!」」」




「「あっ、これフランスのだよ。」」




「…いただきます。」




「甘いの無理―…。」




「「馬路あいつら煩い。」」



ケーキを差し出すコック。





「あぁ、帰ってきたのかい。」


「「「お邪魔してます!!!」」」


「どうもお久しぶりです。」


「パパァ―…♪」


「何で蔵御堂君パパ知ってんの?」


「親父…助けて―…。」





「「あっ…」」




親父の登場。



煩い馬鹿どもに負けて意識を手放した私。






「「「「「「蘭―…!!!」」」」」」



煩い…。



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