紅龍 ―1―


「あぁ―…やべェ。」



目の前には気絶する男達。


やっちまったなんて思ってももう遅い。




誰だよ―…俺を起こした奴。




俺は寝起きが悪いんだから―…




てか、誰かが来る前に逃げよ。



こういう時に頭の回る俺は逃げるための体制を整え



静かに足を忍ばせて…



ドンッ―…






「―…。」







あーあ…やっちゃった。






行きどころのない俺の冷や汗は重力によってじめんにポタッと音を立てて落ちた。





何でさっきの青髪がいるんだぁ!?









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