紅龍 ―1―
「「蘭ちゃん―…♪」」
「ふぇ!?」
全く違う世界にとんでいた私は母さんと京花の声で戻ってきた。
いきなり名前叫ばられるとか焦るし―…!!!
てか、
「母さんに京花笑わないで!!!」
何腹抱えて笑ってんだァ!!!
「「だってふぇ?って…ぷっ」」
…………………もういいよ!!!
私は二人に関わる事を諦めた。
関わっても疲れるだけだし。
「「もう、悪かったって。」」
どんな時でも気の合う二人は声を合わせながら誤るも、その手は私の髪やら着替えやらメイクやらてきぱき動いている。
はぁ。
もう疲れたよ―…。
無言で何も言わない私をおいて二人はどんどん慣れた手つきで私を変身させていく。
「今日は楽しみね京花ちゃん♪」
「うん♪だって初めての蘭ちゃんとのパーティーだもん♪」
二人の会話からしてどうやらパーティーは今日らしい。
何て急な二人なんだ―…。
絶対私が逃げないためだな―…。
なんて思いながら私は逃げる気も起きないため二人に従った。
パーティー…か―…。