紅龍 ―1―

お嬢様お坊っちゃん世界―…


そんな中私達に対する目線が痛い。





絶対浮いてんな。



いや、絶対浮いてるよ!!!




***


『何?あの三人モデルかな?』


『声かけてみろよ。』


『やば、あの黒のドレスの子可愛いすぎっしょ。』




そんな会話が蘭には聞こえない。



***



周りの視線に耐えられず私は今回1番気になる事を聞くことにした。



「ねぇ母さん、京花。今日ってさ何のパーティー?」


私はキラキラ世界を眺めながら周りの人に笑顔を向ける二人に話しかけた。


「ん?今日は確かね…結構大きいパーティーだけど気にしなくていいほどだから。」



「そうそう、私達からしたら小さいけどね。あっでも蔵御堂君とこは来てるんじゃない?」




どうやら気にしなくていいパーティーらしい。



でも…………んっ?



「シュウマくるの?」



「うん、多分ねぇ。」





ふーん…以外にシュウマ、パーティーに顔だすタイプなんだなぁ…。



私はそんな呑気な事を考えながらどんどんと会場に入っていく二人に続いた。






これから起こる事なんて知らずに―…。






< 203 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop