紅龍 ―1―



シーン―…。




一気に静まり返った教室。



「何でお前も言うんだよ。」

「あぁ"知らねぇよ。」





そこに響く俺達の口喧嘩。



あぁ"、何してんだ?



俺は出し物が知りてぇだけだよ。



口喧嘩何てしてる場合じゃねぇのに。




「お前うるせぇよ。」


「あぁ"?リュウてめぇ舐めてんのかァ?」




いつまでも続きそうな口喧嘩。



チッ。




俺は最後の手段として理事長に目線を送った。



―バチッ―



目線があった。




俺は目で助けろと訴える。



それに気付いた理事長は頷くと、




「お前らやめろ。」






低い声で言った。





またまた更に静まり返った教室。



俺達の口喧嘩もなくなった事で異様に静かだった。



それも気にせず理事長は話しを始める。



きっとこの静まり返った空気も理事長様にとっては静かでいいなんて思えるのだろう。







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