紅龍 ―1―


「」 リュウ


『』 蘭



() 2人の心の声


____________




満天の空の下、1人のホスト…リュウは不機嫌オーラをプンプン漂らせていました。





「あいつら馬路で殺す。」





この口の悪いガキ―…リュウはどうやら仲間に切れている様子。




「(蘭と2人っきりなんて///)」 




しかしどうやら心の中では喜んでいるようです。





そしてそれとは一変、もう一人のホストと言うと、





『星が綺麗だ―…。』





なんて乙女チックな言葉を格好い男の格好で呟いていました。





このホスト、名前は蘭。女でありながら男子校にかよう変わった人。






そんな蘭にリュウはどうやら惚れているようです(ニヤッ




「おい、ラン。」



『何?』



「ほ、星が綺麗だな。」




『そうだね。』





無駄に緊張しているリュウ。2人は空を見上げました。




「なぁ、ラン。どうやってここから出るんだ?」



静かに口を開くリュウ。



『んっ分からない。』



「このままだと朝まで誰もこないぜ?」



『別にいいじゃん。』




「はっ?」




『だって星が綺麗なんだもん。』




「あっ、そうだな。(一瞬俺が居るからとか自惚れしちまった。)」




無自覚とは怖いものです。







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