紅龍 ―1―



「んじゃHR終了。」





俺はあっちゃんがそう言った瞬間、





「結真。」







結真の腕を引いて、隼人のところに行った。






ずかずかと結真の腕を引っ張る俺。






別に結真は嫌がる素振りをしなかった。








「隼人。」








隼人のクラスについて窓から隼人を呼ぶ。








その瞬間、隼人以外の視線も注がれたが別に気にならない。







「どうした?レン。」







それは隼人も同じで、隼人は何の迷いもなく俺たちの所まで来た。








そして俺の隣にいる結真を見て









「場所を変えるか。」












とだけ言って隼人は俺たちの前を歩きだした。











「あぁ。」









俺たちは静かに付いて行った。




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