紅龍 ―1―
結真side



1年前、いきなり蘭。俺等の総長が姿を消した。



隼人と一緒に。





でも隼人はそれから少しして帰って来た。


隼人の隣に蘭は居なかった。


蘭については隼人に―…




「もう、ここには戻ってこない。」





とだけ聞いた。






最悪だった。






一気に紅龍は静まり返った。







そんな俺たちに隼人は一言、






「力を貸してほしい。」








そう言った。








その言葉にかけて俺たちは隼人に力を貸した。







蘭が帰って来てくれると思って―…。










でも蘭は1年たっても帰って来なかった。








さらにばらつきを持ち出した紅龍。








そんな所に蘭の親父さんが来た。




話があると。






内容は「蘭は私のもとにいる。しかし、今は蘭に会わせられない。今はな。」って感じで、遠回しに紅龍をちゃんとした族にしろ。と言われた。







その後は紅龍で会議。



総長を決めるための会議だった。



決まった結果は総長は隼人ではなく俺。










隼人はもう紅龍を辞めた身だったらしい。




だから俺。


それから紅龍は忙しかった。












それが俺の一年の話。






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