紅龍 ―1―
「おう、レンやないか。レンもこれにでるんか?」
列に並ぶと斜め前でササキが俺に話してきた。
てか、これにでるから此処に並んでるんだよ。
俺はササキに
「あぁ。」
とだけ言って前を見た。
俺は並び順から考えて走るのは最後。
ササキは最後から二番めってことだ。
最後か――…。
俺は隣の奴らを見る。
とても速そうなカラフル頭君たち。
「でも絶対勝つ。」
俺は心でそう誓って入場した。
―パンッ―
音とともにカラフルなランナーたちが走りだす。
1・2・3・4番とゴールテープをカラフル頭君たちが切っていく。
もちろん
「「「「おっしゃあ!!!」」」」
「よし!!!」
赤組が1位だ。