紅龍 ―1―



「蘭。」







隼人が私の冷たくなった手を掴む。








掴んだ隼人の手も冷たかった。










隼人も私と同じ気持ちなのかな―…?












「蘭―…行こう。結真は先に行っとけ。」












私は隼人の言葉に小さく頷いた。

















結真が倉庫に入ったのを確認して私達も歩きだした。











紅龍―…仲間のもとに。














「隼人ォ―…。」











私の小さな呟きに隼人は手を握る力を強めた。








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