紅龍 ―1―




ちょっとだけ2人を睨み付けた後、私は倉庫を見回した。










あの頃と変わらない。










皆笑っている。










皆―…私を迎えてくれた。













やっぱり暖かいな……










だから、もうちょっと早く来ればよかったよ。何て思っちゃうね。











皆ありがとう。








皆大好き。













多分顔が緩んでいるだろう私に結真の声が届いた。










「蘭さん。特攻服着ませんか?」









その言葉に私は「うん。」と緩んだ顔を笑顔にして答えた。




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