紅龍 ―1―
龍side



今日も俺たちは屋上でサボり。


勿論、レンもいる。


いつも通りの日。


「ねぇ、ユウはさ兄弟とかいんの?」


「あぁ、俺?姉ちゃんがいる〜。」


「やっぱり。」


「何で分かったの?もしがしてレンってさエスパーてすか!?」


「そっ、凄いだろ?ヤバイだろ?」


「レンヤバイ〜!!!!!」 



あのMr.マリッ〇の手まねをするレンに目を輝かせてスゲェと言うユウ。


すっかりレンも俺たちに馴染んできた。


まぁユウ以外俺たちの思うレンの印象は今んとこ"馬鹿"。


でも、レンの加わった最近の俺たちメンバーは何だか笑顔が多くなった。



きっとレンはそういう周りを変える力を持ってると思う。



てか、周りが笑顔になるのはレンがいつも笑顔だからか。



でも、俺たちの会話でレンの笑顔が一瞬にして消えた。



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