紅龍 ―1―



―プシュッ…―


炭酸飲料の缶を開けると炭酸の抜ける音と共に甘い香りが漂う。



最近の日課。




今日みたいに倉庫に行かない日はいつも前のページを繰り返し、この自動販売機で炭酸飲料を飲む。



いつもの繰り返し。



ごくっと喉に炭酸飲料を流す。


そして飲み干した後、愛車に乗って♪―…て、



自転車ないしィ―…


あれェ?


確かにここに―…。





「あっ―…!!!!」




俺の前方に、俺の自転車に乗った奴が―…



俺の自転車に…




「お前、俺の自転車返せやぁ―――??!糞野郎ォ」




…―あいつブチ殺す。



俺の愛車に乗った奴、まじ殺る。







許さねぇ―…





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