紅龍 ―1―
「蘭…さん、すみませんでした。」


「ふむ。よろしい。」



今、私もとい俺は自分のクラス―…1年A組に向かってんの。


隣にはボロボロのあっちゃん。



あっやったのはもち俺。



俺は実際兄貴より喧嘩は強いからな。(自称)



楽勝!!



さっきからテンションが可笑しいのは男の振りしてるから。



なんかテンション変わるんだよね。 




…と、まぁ1年A組。

以外に理事長室から近いのね。



―…つーか、外から見ても普通じゃない。



てか、うるさすぎ。



「じゃあ合図したら入ってきて下さいね。」


さっきからやけに控えめのあっちゃんの言葉に軽く頷いた。


教室に入っていくあっちゃんの後ろ姿を見ながら昔と変わってないなぁ…とか思う俺は年寄りくさいな。



そんな昔と変わってないあっちゃんが入った事で1年A組は静まりかえる。



「うるせぇぞお前ら…」

どす黒い声がやけに静かな教室に響く。


流石、元"紅龍"幹部。


まっ、兄貴のほうがヤバイけど…



にしても…おもろい♪


微妙に殺気出してるし、あっちゃん。


「んじゃ、今日は転入生が来ている。入ってこい。」

おっ、出番ですか?


以外に早かったな。



てか、今のに合図とかあった?

まぁ―…入れって言われたし。入ろぅ。








俺は一つ深呼吸をして教室に入った。




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