仮面舞踏会【短編二編】
『どうして?いつの間に私から取り返したの?』

『取り返すも何も、ずっと身に付けているけれど』

絵梨香は、どちらが正しいのか混乱していた。

『今夜は、もう帰る。でも私、絶対にあなたに駿は渡さないから』

『絵梨香?』

京香が追いかけようとしてサンダルを履こうとしたとき、白い紙切れが落ちていた。

『何?これ・・・・絵梨香が落としたのかしら?』

拾ってみると小さなメモだった。


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貴方の悩みを解決します

★碧の占い館★

場所:街はずれ4丁目

営業時間 24時間

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(碧の占い館って、たしかさっき絵梨香が言っていたわ・・・・)

その瞬間 不思議な感覚を感じた。

(これって・・・・・前にも同じようなことがあったような・・・・)

まるでデジャヴーのような感覚だった。

京香は、すぐにコートを羽織ると、碧の館へと向かった
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