【ND第1回】はじまりは君の隣で





罪悪感、という名の感情があたしを飲み込む。




あーあ…




嘘なんてつかなきゃよかった。




「ごめ…───」




ごめん、嘘ついた、そう言おうとしたのに、龍之介の顔を見るとなぜか言えなかった。




あたしのバカ。




「ごめん、保健室行ってくるね」




あたしは逃げるように教室を出た。






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