【ND第1回】はじまりは君の隣で
******
3日目
******
罰が当たったんだ。
昨日、嘘なんかついたから。
あたしは、38度という熱にうなされていた。
「う゛〜」
頭は痛いし、喉は痛いしで最悪。
あんなことを言って、龍之介を心配させたせいだね。
最悪なあたしへの最適な罰。
当然か。
静かな部屋で自分の息の音だけが聞こえる。
あ〜喉渇いてきたし。
お母さん、昼からパートだって言ってたしいないだろうな。
目覚めたあたしは、飲み物を探しに冷蔵庫を目指す。
それにしても、節々が痛い。