【ND第1回】はじまりは君の隣で
龍之介…帰ってきてまた、謝ってくんのかなーなんて思って笑みが溢れた。
ガチャン!
噂をすればってやつかな?
龍之介が、肩で息をしながら部屋に入ってきた。
「菜々子大丈夫か?」
もう、すっかり熱も下がって元気になったあたしは起き上がりながら
「大丈夫」
と答える。
そんなあたしを見て、龍之介はホッとした顔を浮かべてた。
相当、心配してくれてたんだね。
しかも、思ってた通り申し訳なさそうな表情で
「ごめんな」
なんて言うから、つい笑ってしまった。