【ND第1回】はじまりは君の隣で
「あっそ…でも、あいにくあたしは忙しいの」
そう言って、また机に突っ伏したあたしに龍之介は前の席に座る。
まだ、居るつもりなのか…こいつは。
「なぁ…」
「んー?」
面倒くさくて、突っ伏したまま返事する。
半分、ウトウト状態。
「あんさ〜…俺の彼女になってくんない?」
「……あーうん」
…うん?
彼女?
あまりにも、さらーっと軽ーく言うもんだからつい流すところだった。
「じゃあ、そゆことだから」
そう言ってなにもなかったかのように立ち去ろうとする龍之介を慌てて引き止める。
「ちょちょちょっ…!」
だって!いきなり意味わかんないし。