【ND第1回】はじまりは君の隣で
こんなんで、付き合ってどうしたいの?
「ねぇ…龍之介」
「なに?」
冷たい視線は変わらないまま。
「あの、さ…好きじゃない人と付き合ったり龍之介は出来るの?」
付き合うって、なんかそういう軽いもんじゃないよね?
少なくとも、あたしはそう思う。
「だから…付き」
「好きだけど?」
「え…?」
付き合えない…そう言おうとしたのに、龍之介はそう言ってあたしの目をじっと見てくる。