制服天使。

チャイムの音と同時に
彼女は現れた。


昨日と同じ
綺麗な黒髪をなびかせて。



一つだけ
昨日とは違うことがあった。


「おはよ。」

そう言って
私を見つめる瞳は
可愛らしく
優しい眼差しだった。

「昨日はごめんね。
 アタシ、目付き悪いから
 気にしないでね。」


いやいや…

悪いどころか
女神のような微笑みを浮かべた彼女は
昨日とは別人のようだった。

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