制服天使。

四歳の頃だった。


遊園地で
両親とはぐれ
泣いてるアタシに

優しく声をかけてくれたのは

サラサラの短髪で
キョトンとした
つぶらな瞳の

貴女だった。


アタシは最初
男の子だと思ってた。



おいで、と言って
手を引いてくれた。


貴女の手は
温かかった。

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