制服天使。

名前を訊かれ
愛花、と答えると
先を歩いていた貴女が
いきなり振り向いた。


そして自分を指差し

「愛里っていうの。
 似てるね。」

と、キラキラ光る笑顔で言った。



その笑顔に
アタシは恋した。





貴女が女の子だって
気づいたのは
何年か後

名前で男女の区別が
つくようになってから。

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