学園騎士
引き金を引くのが早いか…。少女達が動くのが早いか…。
「……」
もういいか。
祐樹は銃をそこら辺に捨て、両手を上げた。
「そいつを返してくれ。今から自首する」
「祐樹!」
気絶したと思っていた達也が声を上げる。
「俺の事はいいから、お前だけでも逃げろよ!」
馬鹿。どんだけお人よしだお前は…。
「悪かったな、達也」
「……」
「その娘の言う通りだ。俺が世間を信じてなかった…。信じてないのに信じてくれなんて都合が良すぎる。達也…お前を巻き込んで悪かった」
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