いけにえの学校【短編】
そして、次の日から
いじめのターゲットは
癒那になった。

ノートには、
【死ね】
【ブス】
【消えろ!!】
【臭いんだよ!】
と書いてあった。

靴は隠され、
ふでばこをあけると蛙の死骸が入ってあって
体操着は破かれて。

でも癒那は、くじけたりしなかった。

『あいつらも毎日よるやるねんなぁ〜。』

『ごめんね・・・あたしのせいで・・・』

『なんで里美ちゃんが謝るん?悪いのは、あいつらなんやから!!それにあたしは、平気やで?この通りピンピンやし!』

『強いなぁ癒那ちゃんは・・・うらやましい・・・』

『何言ってん?うらやましいのは、こっちやねん。』

『えっ?』

『里美ちゃん、あたしに言うたやん?あたしがヒドイ目に合ったらあかんけぇ放っておいて!って、それ聞いた時思ったねん。なんて強い心もっとんやろ〜って!それに、あたしが頑張れるのは、里美ちゃんって言う、友達がおるからやもん。だからさっこれからもずっと友達でおってぇなあ?』

『癒那ちゃん・・・うん!ありがとう。ずっと友達だよ』

そう誓ったはずやった・・・。
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