君の隣の!
「まぁそうだよな、普通は」

「あぁ…」

「あれさ、本当なんだよ。今も血が欲しくてさ」

…?こいつ怪しいよ…
早く坂巻来ないかな…

「海飛…だっけ?あいつはマズそうだな」
「そ…そっか」

ついていけない。
大体何でうまいとまずいの区別がつくんだ

「お前はうまそうだな、奏人。血くれ」

軽がるしく言うなよ


「献血なんかできるか。俺は採血されただけで立ちくらみするぞ」

「もやしだなぁ。同性の血は吸えないんだよ」

「なんでだよ」

「そーゆうもんなんだよ。とりあえず今夜あたりお前の家行くわ」

「あのなぁ…」


「やーやー!遅くなってごめんよっ!」

「さんくす!む、茶もなかなかいいものだな。」

ノンキなやつら。
「ごちそうさま。うまかったよ」

俺はカップを置いて坂巻の家を後にした
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