戦国に埋もれし儚き恋

<side 巧哉>

「本当に巧哉様は面白いです」

“巧哉は剣にしか興味がない。面白くないヤツだ”
今まで散々言われてきた言葉を思い返す。所詮、私が話すことが出来るのは娯楽になるものでもなく…剣の修行の際、学んだ精神論である

そんな話を面白い、と仰る李由姫様に心が暖かくなり…嬉しくて照れてしまった。
きっとこんな姿を父に見られては違う意味で散々に言われるに違いない。


「巧哉様にはお慕い申し上げている方がいらっしゃるのでございますか?」

やはり鈴の音のようだと思った


『いえ…先程申しました通り、つまらない男です。強いて言えば剣でしょうか』

姫様のクスクス笑う声は耳によく響く



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