ACcess -弥猛-
少し間を開けて、彼女は目を見開きながら言った。
「ごっ!」
「ご?」
「ごめん…なさ、い。」
何か悪そうな顔をする。
私はキョトンとしてしまった。
「…ごめん。」
さっき私が謝罪すべき、そう言った事を思い出した。
きっとそれで彼女は謝ったようだ。
「…あぁ、別にいいわよ。」
そう言ったはいいものの、内心フワフワしていた。
多分、少しでも分かってくれた事に対して嬉しかったんじゃないだろうか。
「…ごめんっ!」
彼女はそう言い残し、走って部屋から出て行った。
取り残された私。
いつも一人でいるこの部屋は、さっきより広く感じた。
「…名前、聞いてない。
私それに、名前名乗ってもない。」
別に名乗ってなくとも、彼女にメールを送っているので少なくとも分かる。
でも…。
「…本人の口から伝わってないわ。」
いつもそう。
後で後悔して、上手く人と接する事が出来ない。
「私はアリス。貴方は?」
静かな部屋に私の声がこだまする。
「ごっ!」
「ご?」
「ごめん…なさ、い。」
何か悪そうな顔をする。
私はキョトンとしてしまった。
「…ごめん。」
さっき私が謝罪すべき、そう言った事を思い出した。
きっとそれで彼女は謝ったようだ。
「…あぁ、別にいいわよ。」
そう言ったはいいものの、内心フワフワしていた。
多分、少しでも分かってくれた事に対して嬉しかったんじゃないだろうか。
「…ごめんっ!」
彼女はそう言い残し、走って部屋から出て行った。
取り残された私。
いつも一人でいるこの部屋は、さっきより広く感じた。
「…名前、聞いてない。
私それに、名前名乗ってもない。」
別に名乗ってなくとも、彼女にメールを送っているので少なくとも分かる。
でも…。
「…本人の口から伝わってないわ。」
いつもそう。
後で後悔して、上手く人と接する事が出来ない。
「私はアリス。貴方は?」
静かな部屋に私の声がこだまする。