ACcess -弥猛-
メールを送り、たぶんホームに居ると思うのでそちらに歩き出す。

途中でこの前見たビギナーを見た。
噂の友達の一人の様で、ガンナーと楽しそうに話していた。

アタシにもそんな時代があっただろうか?
今もそれなりに楽しいが…。
君達の微笑ましい時間をアタシが守ってあげるよ。
そんな気分だ。

今日も空は青いなー。
リアルは暑いし、曇りだし…それに比べネットは最高。
なんか、アタシも廃人かな?そうしてるうちに彼女のホームへ辿り着く。
いつもの様に合い言葉を呟く。
「チェシャ猫。」
自動的にカチャリと鍵の開く音。
ちゃんと照合されてんの?といつも思ってしまう。

中に入ると
「早かったね。」
と、いつものように答えてくれた。
読んでいたであろう書物から顔をあげた。

アタシは彼女の隣の席に座るとさっきの光景を話した。
「ねぇ…こないだの少年覚えてる?あの、Twin Beeの…」
「あぁ、迷子少年?元気かしら…?
 あいつらにいじめられてないといいんだけど。」

彼女も記憶に新しいらしく、すぐに出てきたようだ。
「元気みたいよ。さっき、かっこいいガンナーと楽しそうに話してた。」
「フフっ。あら、もう目を付けちゃったの?可愛い子だったものね。」
「違うよぉ!それにアリスだって…」
「はいはい。」
大人なんだか何なんだか…。
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