過ち-いじめ-
「「痛っ」」
話に夢中になってしまっていて私は気がつかなかった。
正面から来た子とぶつかった。
和田、名札にはそう書かれていた。
黒い髪のストレートヘアが本当によく似合っている美少女って感じだった。
「ごめんなさいっ」
何もいわず、自分の席にかえって本を読み始めた。
…何…せっかく謝ったのに…
感じ悪いな…
「何、あいつ…」
久美子ちゃんが隣でぼそっと言った。
やばい、このぐらいで怒ってるのがばれたら心狭いって思われるよ…
「あ…えっと…」