Childhood Friend-幼なじみ-


 ガラっ――

 
 その時、扉があいて
だるそうな“青木聖”が入って来た。

 だるそうな仕草が色っぽい。


「おい、青木お前どこ行ってたんだ」

「保健室で寝てた」

「お前はいつもいつも、寝てばっかりで」

 担任は呆れたようにため息をつく。


「だって眠いし」

 
 担任のこめかみに青筋が浮いた。


「クラス委員、まだ男子の実行委員は
 決まってなかったな」

「は、はい」

 少しびびっているクラス委員。



「よし、青木お前に決めた」

「はぁ?」





「男子の文化祭実行委員はお前だ!青木いぃ!!」


 次の瞬間、女子のブーイングが教室中にこだました。

 





「これは担任命令だあぁぁ~!!!」




 ちょっと、まってよぉ~!!

< 10 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop