めるへん☆ばいかー
次の日いちごはいつも通りに目が覚めた。メイド達に囲まれ制服に着替え、髪を高く結んだ。
お気に入りのピンクのリボンをつけて。学校の鞄についている白いティディべアーのマスコットが揺れていた。
『おはようございます。お嬢様』
『おはよう。ねぇ夕凪』
『はぁ。なんでしょうか?』
『今日は歩いて学校へ行くわ』
『お送り致しますのに…よろしいのですか?』
『えぇ。帰りも歩いて帰ってくるから』
『分かりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ』
この日いちごは初めて歩いて学校へ登校するのであった。なぜだかバイクに乗る気がしなかったのだ。