愛されたい
「!」
あたしがそう言うと彼の顔が真っ赤になった。
「えといや、これはその!」
テンパりながらあたしから封筒をとり慌てて後ろに隠した。
「それってラブレター…だよね?」
あたしが恐る恐る聞くと彼は小さくコクンと頷いた。
「あのさ、こういっちゃ悪いけど…」
「…な、なんですか?」
「今時ラブレターはないんじゃない?」
あたしがそう言うと彼は一瞬キョトンとした後え〜!?と声をあげた。
「ラブレターはだめなんですか?!」
「ラブレターなんて直接告白する勇気のない負け犬の取る手段ね。」
あたしがはっきりそう言うと彼はガクリと肩を落とした。
「そ、そんな…。」
「こんなものじゃなくて直接告白すればいいんじゃない?」
あたしがそう言うと彼は慌てて「直接告白なんて!?僕には無理です!」
「はぁ?」
あたしが呆れ声を出すと彼は小さい声で「すみません…」と謝った。
「いや、謝らなくてもいいけど…。」
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