愛されたい
学校につき上履きを履き替えようと下駄箱を開けた瞬間…
ドサッ。
たくさんの手紙が床に落ちた。
「またラブレターか?」
「そうみたい。」
あたしの下駄箱は開けるといつもラブレターだらけ。
しかも数え切れないほど。
「また、返事かかなきゃ。」
「大変だな、リサも。」
そりゃ大変よ。
この両を一人ずつ返事をかかなきゃならないんだから。
時々めんどくさくなるけどちゃんと返事かかないと相手に失礼だし。
「律儀に一人一人に返事書くなんてリサ偉いな」
「ちゃんと返事しないと相手に失礼だもの」
「まぁそうだな。」
「そういう祥だってちゃんと一人一人に返事書いてるんでしょ?」
祥の下駄箱も私のように毎日ラブレターが入っている。
彼も一人一人にちゃんと返事を書いていた。
「俺もリサと同じでちゃんと返事しないと相手に失礼だからな」
「祥も偉いじゃない。」
「まぁな。」
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