愛されたい

あたしは祥が座っている席を見つめる。

あたしは小さく微笑んだ。

あたしの幼なじみの祥はこの学校で一番モテる。

顔は超イケメンだし運動真剣もいいし頭もいい。

しかも誰にでも優しく友達も多い。

そんな彼に想いを寄せる女の子はたくさんいる。

けどあたしと祥がよく一緒にいるから皆付き合ってるって思って諦めるの。

お昼休み。
仲良しの女の子たちと一緒にお昼ご飯を食べながら雑談中。
ふと、祥の席を見ると祥の姿はなかった。
「あれ、祥がいない。」
「早瀬くんなら、さっき他の男子と学食行ったみたいだよ。」
「そう…。」
祥、今日学食なんだ。
「彼氏のこと気になる?」女の子たちはニヤニヤしながらそう言ってきた。
「別に、てか彼氏じゃないもん。」
まだ、ね。
「付き合っちゃえばいいのに〜!」
「なんであたしが祥と。」
「だって。リサって早瀬くんのこと好きなんでしょ?」
ギクッ。
マ、マズイ。
ご、ごまかさなきゃ。
「違うよ。確かに祥のことは好きだけどそれは幼馴染みとしてだし。」